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「すばらしい、漢方薬の世界」

 

 

こんばんは。
院長です。


先日まで、朝晩大分涼しくなってきたとは言え、
まだまだ日中は暑かったのですが、
一昨日から、ようやく日中も涼しくなり、
朝晩は肌寒ささえ感じる様になりました。

当院でも風邪の患者さんが増えてきています。
皆さんは健やかにお過ごしでしょうか?


さて今回は、僕がここ20年来、自分なりに研究しながら、
患者さまの治療に大いに役立てている、
漢方薬について書いてみたいと思います。

 

皆さんは漢方薬について、どういうイメージをお持ちでしょうか?
なんだか古臭い、あまり効かない、効き目がはっきりしない、
新薬の方がよく効く、粉薬が多くて苦くて飲みにくい、
新薬があるのに、古い漢方を出す意味が分からない、
効き目が出るのに時間がかかる、副作用が少ない、
こういったところではないでしょうか。

 

漢方薬と言うと、中国のものというイメージがありますが、
日本で用いられている漢方薬は、
初めは確かに、平安時代、遣唐使派遣と共に仏教と一緒に、
唐から持ち込まれたものでしたが、
その後は、それぞれの年代の日本の医師たちが、
日本人の体質に合わせて、研究を重ねながら、
少しずつ改良してきたものであり、
日本のなかで独自に発達してきたことから、
「和漢薬」と呼ばれています。

外国のものを素直に取り入れて、独自の改良を施し、

元よりも良いものにしていく。

このような日本人の特性が、千数百年以上前から変わっていないなんて、

とても面白いことですねw


さてそれでは、西洋薬と漢方薬の違いはどこにあるのでしょうか?
例えば、安全に手術を行えるようになって、近代医学の発展に
大いに貢献した全身麻酔薬の元は、
南アフリカの原住民が、狩りをする時に矢の先に塗っていた、
毒草の汁でした。
この毒草から、「クラーレ」という成分が特定、抽出されて、
全身麻酔薬となったのです。

 

このように、西洋薬(新薬)ではほとんどの場合、元となった薬草や、
自然界に存在した物から成分を特定、抽出して、薬として用います。

 

ところが漢方では、例えば煎じ薬では、葉っぱをそのまま煮立てて、
煎じ薬として飲んだりしますし、
私たち医師が普通処方する漢方薬でも、
ある特定の成分を抽出したりせず、植物や動物の一部を、
そのままの形で煎じて、乾燥させ、粉にして

飲みやすくしたものなのです。


私たち医師は、医学部では近代医学を学んでいますから、
大学の講義では、漢方の授業を受けていないのが普通です。
そんな訳で、僕の場合も、初めは漢方には関心を持っていませんでした。
漢方については、初めに挙げたような、一般的なイメージしか
僕も持っていなかったのです。

 

ところがある時、僕自身があるちょっとした病気に掛かってしまいました。
その病気は死ぬような病気ではないけれど、自分自身にとっては、
ちょっと困ったなと思うような病気でした。
それでまず、その病気に効果があると言われている新薬を飲んでみました。
ところが数種ある薬を、一つ一つ全部試しましたが、
どれを飲んでも全く効果はありませんでした。

 

どうしたものかと悩むうちに、ある雑誌で、
その病気について、ある漢方薬を服用させることで、
大きな効果を挙げている医師がいることを知りました。
それで僕も、藁にもすがるように、その漢方薬を試してみました。
効果は実に鮮やかなものでした。
飲んでほんのしばらくすると、困っていたその症状が取れていくのが
はっきりと分かったのです。
正直、新薬と較べて漢方薬がそんなに効くとは思っていませんでしたので、
「漢方薬って、スゴイ!」と思いました。
これが僕と漢方薬の出会いだったのです。

 

もちろん症状、病気によっては新薬の方がよく効くものも多いですし、
逆に漢方薬の方が強い分野もあります。

 

僕は漢方薬と新薬の効き目の違いは、漁に表すと、
「新薬は一本釣り」であって、
「漢方薬は投げ網漁」と言えると思います。

 

つまり、ある一つの効果を集中して追い求めるのが新薬、
その周辺の効果を含めて、ガサっと効かせるのが漢方薬という訳です。

 

従って、漢方薬は、例えばご婦人の生理周期に伴う、
なんとなく体がしんどいとか、重いとか、下半身がつらいとかいう、
「いわゆる不定愁訴」にも大いに効果を発揮するのです。

 

このように、先ほど述べたような、新薬と漢方薬の製造法の違いが、

そのまま効き目の違いにも結びついているなんて、面白いですねw

 

僕の薬の使い方の場合でも、中心となるのはやはり新薬ですが、
その周辺の症状を含めて、ガサっと効かせたかったり、
新薬だけでは、効果が足りないと思われたり、
新薬が元々不得手とする症状の改善に、

漢方薬を用いて大いに効果を挙げています。

 

ただし、新薬とは違い、漢方薬の場合は、
この症状にはこの薬を出せばいい、といった単純なものではなく、
その方の性別、体質、気質、症状の出方、その他の身体的特徴といったものを、

よく見極めた上に、病気の成り立ちといった根源的な部分まで考えて出さないと、
多くの場合効果は期待できませんし、

僕の場合はこれに加えて、
西洋医学で学んだ、体の生理的な動きを考え併せて処方していきますので、
自信を持って患者さんに出せるまでに、長い年月に亘る臨床経験を
必要としました。

 

そして、こうやって長年の研究の末に自分のものにした漢方の知識を以って、

日常の耳鼻科疾患の治療にも役立てていますし、
ライフワークの、「掌蹠膿疱症を初めとする、難病治療」にも
大いに役立てています。

 

また、当院疾患とは直接関係のない、

通院患者さんの、整形や整骨院に通っててもよくならない、
肩痛や、腰痛や、膝痛などにも投薬して、

9割がたの患者さんがほぼ改善しています。

 


今回は、僕が治療に用いて大きな成果を挙げている、

漢方薬による治療についてお伝えしました。
当院ではこのように、新薬だけではなく、
漢方薬にも深い理解と知識を持って投薬し、
それぞれの持つ良さを生かすことによって、
患者さまの治療に役立てています。
是非、期待と信頼を持って受診して頂ければと思います。

 


これからますます、朝晩急に冷え込んでいくことと思います。
皆様、体を冷やさないよう注意して、十分にご自愛ください。
それでも、少しでも体調を崩された場合は、
今まで培ってきた臨床知識をフル動員して、懸命に治療致しますので、
軽い風邪などでも遠慮なく受診して頂きますよう、
よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

※当院では漢方薬を、必要があれば適宜投薬致しますが、

 もちろん全ての患者さんに投与する訳ではありませんし、

 小児には原則投与しておりません。

 また、粉薬や、漢方薬が苦手な方は、予めお伝え頂ければ、

 無理に投与するような事はありません。

 逆に、漢方薬を出来るだけ希望される場合も、

 お気軽にお伝え頂ければ、そのように処方致します。

 どうぞ安心してご来院下さい。

 

 

大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2016年秋 * 23:09 * comments(1) * - ▲page-top

メッセージありがとう

佐藤和子です。

いつも治療をして頂いてありがとうございます。

先生に処方して頂いた へバーデン結節の漢方薬は
薬局の方が ビックリして この薬を知ってる先生は
すごい先生ですね!
素晴らしいです。

先生のおかげでお鼻の治療だけでなく ひざ関節痛 など
いろいろ 相談させて頂き 親身に治療をして頂き
ありがとうございました。

今後とも家族共々よろしくお願いいたします。
Comment by 佐藤和子 @ 2016/10/20 6:30 AM
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