<< January 2015 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

| COMMENT | ENTRY | CATEGORY | LINK | TRACKBACK | ARCHIVE |

マスクのすすめ4(保温効果について)


こんばんは。
院長です。

週末から、少し体調を崩していたので、
更新が遅れてしまいました。

さて、前回はインフルエンザで耳鼻咽喉科を受診することの利点について
書きました。
そして最後に、「感染予防以外に、
医学的に冬にマスクをする利点がほかにもあることを思い出しましたので、
次回はそのことを書こうと思います。」
と書きましたね。
皆さんも、ほかにどんな利点があるのか考えてみましたか?

みなさんは、冬にマスクをした時に、マスク一つ着けるだけで、
妙に体が温まるような気がしたことはないですか?

そうなんです。実はマスクをするだけで、体を温める効果があるんです。

これはどういうことかと言うと、
人間の体は、酸素を吸って、肺でガス交換をして、
二酸化炭素を吐き出すように出来ているのはご存じの通りですね。

マスクをしない場合は、この二酸化炭素を多く含んだ呼気は、
そのまま空気中に放出されます。
ところがマスクをした場合、呼気がそのまま放出されませんので、
顔を覆うマスク内の空気は、外気に較べて二酸化炭素濃度が高いものとなります。

従って、マスクをして呼吸していると自然に、体内、特に血液中の二酸化炭素濃度が
上がります。
血液中の二酸化炭素濃度が上がると、末梢の血管が拡張するように出来ているのです。
そうすると、体の隅々まで血液が行き渡ることとなり、
結果的に体が温まるという訳です。

例を挙げると、花王のバブをお風呂に入れると、
二酸化炭素の泡が放出されて、お湯の中の二酸化炭素濃度が上がります。
これがやはり末梢血管を拡張させて、体を温めるという訳です。

二酸化炭素の供給が、体の内部から行われるのか、外部から行われるのか、
という違いはありますが、末梢血管を拡張させることによって体を温める、
というメカニズムは同じです。

どうですか?
マスクには体を温める効果まであるんです。
たかだか一枚の紙切れなのに、マスクって、スゴイですよねw

さて、冬にマスクをする利点ですが、実はあともう一つあります。
これは医学的にとても重要なことですので、
稿を改めて次回に書きます。
楽しみにしておいて下さいね。

 
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 00:54 * comments(0) * - ▲page-top

インフルエンザは耳鼻咽喉科へ



こんばんは。
院長です。

さて今夜は、
マスクの話題は置いといて、
インフルエンザの話をしたいと思います。

というのは先日、いつもお鼻を診ているお子さんのお母さんと
話をしていた時に、インフルエンザの話題になって、
「最近大人も子供もすごくインフルエンザが流行っていて、うちでも毎日
テスト陽性の患者さんにインフルエンザのお薬を出しているんですよ。」
と言ったところ、
「えっ、耳鼻科でもインフルエンザを診てくれるんですか?」
と言われたからです。

僕はむしろ、インフルエンザを疑ったら、耳鼻咽喉科を受診した方がいいと
思っています。
なぜなら最近、他科でインフルエンザを診てもらって、
熱は下がったんだけど、2週間ぐらい咳がとまらない、
鼻水がとまらない、といった患者さんがやたらと来院されるからです。

インフルエンザで熱以外の症状がない場合はむしろ少なく、
大半は、熱以外に、鼻水が多い、咳がひどい、のどが痛いといった、
鼻やのどの炎症を伴ったケースが多いのです。
耳鼻咽喉科なら、インフルの薬を投与する以外に、
鼻やのどの炎症の具合を適正に評価し、
初めから同時にそれらの治療も開始出来ますので、
インフルで静養しながら、鼻やのどの治療も出来ます。
いろいろな症状が同時に取れて、
早く快適な生活に戻ることが出来るのです。

耳鼻科でインフルを治療する利点はほかにもあります。
インフルで受診した時に、鼻から綿棒を入れられて、
泣くほど痛かった経験のある人も多いのではないでしょうか?
鼻の奥にある粘膜から試料を採取しなければならないので、
ある程度はやむを得ないのです。
(鼻先に少し入れるだけだったら痛くはないですが、
それだと正確な診断は出来ないので、しない方がいいぐらいです。)

しかし耳鼻咽喉科であれば、鼻の構造を知り尽くしていますので、
その中でも一番痛みが少なく、しかも確実に試料を採取できる部位を
狙って、綿棒を入れることが出来ますので、
他科で受けるよりも確実に有利だという事が出来ます。

また特に当院では、数あるインフルの薬の中でも、
患者さんの症状に一番あった、よく効く薬を選んで、
しかもそれ以外の、鼻、のどの症状も確実に抑えられるような薬を、
同時に投与して行きますので、最短の期間で体調を取り戻すことが
出来ます。

インフルを疑った場合は、是非当院にお越し下さいね。
よく効く薬を用意して、お待ちしています。


PS.「マスクのすすめ」については、
一旦筆を置こうかと思ったのですが、感染予防以外に、
医学的に冬にマスクをする利点がほかにもあることを思い出しましたので、
次回はそのことを書こうと思います。
みなさんも、ほかにどんな利点があるのか、一度考えてみて下さい(^^)


 
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 01:02 * comments(0) * - ▲page-top

マスクのすすめ3(着け方、選び方)



こんばんは。
院長です。

昨夜は、マスクが風邪・インフルエンザ予防に効果的である理由について
説明しました。
今夜はマスクの着け方、選び方について説明しましょう。

まず、感染予防の為にマスクを着ける訳ですから、
マスクの隙間から空気がダダ漏れでは意味がありません。

マスクを着ける時にはまず、鼻のところにすき間が出来ないようにマスクをフィットさせてから、
マスクの下側を引っ張って、顎全体を覆うようにして、
目から下の出来るだけ顔の広い面積を覆うようにします。

よく、マスクから鼻や顎の部分が出ている人を見かけますが、
感染予防の観点から見ると、そのような着け方では何の意味もありません。

従って、マスクの選び方としては、最低限鼻の部分をフィットさせられるように、
金属や樹脂製のアジャスターが付いていなければなりません。

あとは、コンビニ、ドラッグストアに行けば、
様々の特徴を持つマスクが置いてありますので、
自分のニーズにあった、そして一番着け心地のいいものを選べばいいと思います。

ただ、気を付けて頂きたいのは、製品に使われている材質によっては、
変な匂いがしたり、マスクをしていると、逆に咳が出たり、
息苦しくなったりすることさえあります。
そのような時は自分の体質に合っていませんので、
無理をせずにほかのマスクを探しましょう。

また、耳が痛くなる場合も、炎症を起こすといけませんので、
耳かけの部分を柔らかい材質で作ってあるものに替えましょう。

女性の場合は化粧が取れないように、
そういう工夫がされた材質のものや、
立体的に作ってあるものの方がいいと思います。

まだまだあと1か月以上は厳しい寒さが続くかと思います。
自分に合った気持ちの良いマスクを選んで、
寒い冬を少しでも快適に過ごしましょう。


 
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 21:13 * comments(0) * - ▲page-top

マスクのすすめ2(感染予防の機序)


こんばんは。
院長です。

昨夜、インフルエンザや風邪の予防にマスクが効果的だという話をしました。
マスクが効果的である理由は2つあります。

1つ目はもちろん、細菌やウイルスの侵入を直接防ぐということです。
そして2つ目は、鼻やのどの粘膜を守るということです。

冬の空気は冷たくて、しかも乾燥しています。
この空気がそのまま鼻やのどに入ってくると、
粘膜は低温や乾燥に弱いので、その粘膜を傷めてしまうのです。

傷んだ粘膜は炎症を起こしたり、剥がれたりして防御機能を失いますので、
体内に細菌やウイルスが入り込みやすくなってしまいます。

マスクをすることにより、自分の息や体温で空気が暖められ、また加湿されます。
そのことによって粘膜が保護されて病原体の侵入を効果的に防ぐことが出来るのです。

僕がマスクをおすすめする理由を分かっていただけたでしょうか?
僕は診察中にも、患者さんにマスク着用をおすすめしています。
マスクをするというだけで、こんな風に効果的に病気を予防することが出来るなら、
しない訳にはいかないと思いませんか?(^^)


 
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 21:51 * comments(0) * - ▲page-top

マスクのすすめ1
















こんばんは。
院長です。

年末年始、とても寒く、
5日、正月明けからの1週間はインフルエンザの患者さんが、
経験したことがないほどいらっしゃいました。

ここ1週間ほどは少し寒さがましでしたが、
また寒くなるようですね。

インフルエンザは小康状態となりましたが、
また寒くなると流行が心配されますし、
普通の風邪は、相変わらず流行っています。

手洗いやうがいが重要なことはもちろんですが、
予防にはマスクもとても効果があります。

マスクと言えば、激しい咳が出たりする時など、
他者への感染予防という印象が強いですが、
実は風邪やインフルエンザの予防に大きな効果があります。
寒い日には是非、マスクをして外出してくださいね。
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 22:32 * comments(0) * - ▲page-top

ご挨拶




こんにちは。
大阪市此花区にある、前谷耳鼻咽喉科の院長です。

毎日厳しい寒さが続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

これから、移りゆく季節の中で感じていることを、
医療に関係あること、ないこと、
徒然に書いていこうと思います。
読んで頂き、何かしら共感して頂けたら幸いです。
 
大阪市此花区 前谷耳鼻咽喉科・院長  [此花区伝法1−3−17(スーパー・マルナカ西隣)] (当院HP http://www.maetani-clinic.com/) (不許複製 著作権は当院院長にあり、ブログ記事の一部または全部のコピーはすべて禁止致します。) * 2015年冬 * 19:24 * comments(0) * - ▲page-top


Profile

MOBILE
qrcode